調律前に、準備することは?

ここでは、調律前に準備しておくとよいことと、調律中に気をつけることについて、解説します


1) まず、ピアノにカバーがしてあるのなら、それをはずします。ピアノの上に楽譜などが置いてあれば、それもどけて何も上にのっていない状態にしましょう。ピアノ周りは広くして、調律師が作業をしやすい環境をつくってあげてください。


2) ピアノ調律中は、大きな音でテレビをつけたりしないで、できるだけ静かな環境をつくってあげてください。
ピアノ調律は、微妙な音程と音色を聴き取る、とても繊細な仕事です。調律師が集中できるよう、配慮してあげてください。ただし、静かにしているのであれば、調律中その場にいたとしても、仕事にさしつかえないという人も多いようです。


3) 安定した調律を行ううえで、室内を一定の温度に保つことが不可欠です。

しかし、夏場や冬場に、石油ファンヒーターやエアコンなど冷暖房器具を急につかいはじめると、室温が大きく変化してしまいます。その急激な温度変化のため、ピアノの状態が不安定になります。

調律のときは、調律予定時間より2~3時間前に冷暖房器具で室内の温度を一定にしておくか、あるいは冷暖房器具をいっさい使わない状態にしておくことが望ましいです。

ただし、扇風機や赤外線ヒーターなど、室内全体に大きな温度変化をもたらさない冷暖房器具は、調律時に影響はありません。


4) 調律師は車でくる場合も多いので、当日は駐車場の確保もしてあげるとよいでしょう。当日、調律師が到着し、駐車場の確保で苦労するといったケースが、あんがい多いのです。


◆参考メルマガ記事 

ピアノ調律のとき、冷房や暖房をつけるのはよいの?それとも悪いの?