【ピアノと調律】のメルマガ・バックナンバー 07年10月9日
今日のメルマガ執筆者
高木ピアノサービス (兵庫県西宮市)
先日、お客様から突然のお電話。
電話の内容は、
「鍵盤が上がってこないんです」
このお客様、数年前にヤマハのアップライトピアノU3をお求め頂きました。
ピアノを使用しているのは、高校生のお嬢様ですが、奥様も、「また、ピアノを始めてみたい」願望があり、いつも、ピアノや音楽の話で盛り上がります。
奥様:「乾燥剤も入れているし、除湿器は掛けているし、湿度制御の器械も取り付けているし、どうしたらいいでしょう?」
と困惑気味。
そこで、電話口で、色々と質問することにしました。
わたし:「鍵盤の間に、何か、挟まっていませんか?」
わたし:「ん~、例えば、10円玉とか、1円玉とか」
奥様:「お金は落ちていませんし、挟まってもいません」
わたし:「それじゃ、ピアノを弾きながら、おせんべいを食べていて、その、食べかすが入ったとか?」
奥様:「そんな、お菓子なんてことは、ありません」
わたし:「そうですか・・・」
わたし:「分かりました、それじゃあ、取り敢えず、お伺いすることにします」
訪問日を決めて、電話を切りました。
さてさて。
いざお伺いして、ピアノのパネルを外し、鍵盤蓋を取り除くと・・・
「あら~!」
真ん中のペダルに使用されているマフラーフェルトが、無惨にも食いちぎられ、鍵盤の上には、その残骸が、てんこ盛りの状態。
さらに、鍵盤はかじられているし、柔らかそうなものはみんな巣作りの材料になっているようだ。
わたし:「奥さん、これはネズミの仕業ですよ」
と、説明すると
奥様:「キャッ」
どうやらネズミが怖いようです。
「ボクも気持ち悪いですよ」とは言ったものの、後処理もピアノ調律師の仕事です。
わたし:「奥さん、取り敢えず、掃除機を貸してください。それと、ゴミ袋も一緒にお願いします」
早速、鍵盤を、端から少しずつ取り外しては、掃除機を掛けることにする。
いつでもネズミが飛び出してきてもいいように、掃除機は回しっぱなしにしてある。
以前、鍵盤の下に巣を作り、ネズミの赤ちゃんが、4~5匹いたこともあり、
『出てきたら、掃除機で吸い込んでやる』と、ブツブツとぼやきながら、
恐る恐る作業をする。
今も、ネズミがいるのか?赤ちゃんを産んでいるのか?
ドキドキしていると、
突然、ネズミの顔が見えた!
一瞬、ドキッとして
わたし:「うわっ!いた!いました!ネズミがいました」
奥様:「ギャ~!」「何とかしてぇ~」
そこから、悪戦苦闘の始まりです。
しかし、ネズミの方も命がけです。
それどうだとばかりに、掃除機の吸い込み口をネズミに向ける。
ネズミは、姿を隠す。
わたし:「どこだ、出てこい!」
すると、ネズミは、ペダルの突き上げ棒を伝って下におり、
瞬時にピアノから飛び出して逃げた。
こちらも負けじと追いかけ、壁際に追いつめる。
ネズミは、壁際をウロウロしている。
ジワジワと追いつめていく。
しかし、2~3度壁際を往復し、結局、押入に逃げ込まれました。
わたし:「奥さん、ダメでした。逃げられました」「すばしっこいですね~」
奥様:「そうですか~・・・。」
その日は、進入経路のペダル穴を新聞紙で塞いで帰り、後日、ネズミ除けの器具を取り付けて対処しました。
奥様は「あの日以来、押入は空けていません」とのことです。
ネズミはもう逃げ切って、いないのでしょうが・・・
まぁ、ほんと、お騒がせなネズミさんでした。
◆ピアノ調律師高木のワンポイントアドバイス
このお宅は、兵庫県三田市の山沿いで、昔からある民家です。
多分、この環境ゆえに、ネズミが入ったものと思われます。
町中の住宅では、ネズミの進入経路がないので、ネズミの被害はほとんどありません。
まれに、ウサギやハムスターを飼われている家には、その餌をねらって、紛れ込んでくることもあるようです。
ネズミ除けピアノのパーツですが、業者または調律師に言えば手に入ります。
ペダルが2本用のもと3本用のものがあります。画像は2本用のものです。
金網のようになっていて、ペダルの内側(ピアノ本体内部)に取り付けます。
現在のピアノには、予め、ネズミ除けが取り付けられています。
しかし、もし古いピアノをおもちであれば、こういったネズミ除け器具を取り付けておけば安心ですよ。
高木ピアノサービス (兵庫県西宮市)
高木
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●編集後記
こんにちは、編集者の新井です。
ずいぶん 秋らしくなってきましたね。
いよいよ芸術の秋到来。
お気に入りのアーティストめあてにコンサートへ足を運ぶことも、増えているのではないでしょうか。
コンサートで刺激をうけ、よし今年こそはこの一曲をマスター!と、意気込まれている方もいらっしゃるかもしれません。
そんなとき、自分の気持ちにしっかり応えてくれるピアノを準備しておきたいところです。
でも 、弾く頻度が増えるからこそ、いろいろ気になるところがでてきます。
・自分のピアノはどうしてイメージどおりに鳴らないのだろう
・ ピアノの調律や整備をどこまでやればいいのだろう
・ 新しいピアノに買い換えたいけど自分にふさわしいものは?
等々。
そういう疑問・質問があれば、ぜひピアノ調律.netの登録調律師に質問してみてください。
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