『お宅訪問企画』の第一弾! グランドピアノの本当の調整、ぜんぶ見せます

『お宅訪問企画』の第一弾。今回は、クリアーで抜けの良いサウンドづくりでは定評のある土田調律師がいどみます。題して、『グランドピアノを訪ねて三千里』。今回ビデオカメラを持って向かったのは、筑波大学のとある場所。グランドピアノをちゃんと鳴らすには、じつはこんなに調整が必要だった・・・

『お宅訪問企画』の第一弾です。
今回は、クリアーで抜けの良いサウンドづくりでは定評のある土田調律師がいどみます。題して、『グランドピアノを訪ねて三千里』。

土田調律師が今回ビデオカメラを持って向かったのは、筑波大学のとある場所。
彼の拠点である神奈川県から往復300キロも離れた彼の地まで、グランドピアノお助けマンとしての使命感から、はるばるやってきます。

そこで、彼が撮影してきたものは、

「グランドピアノをちゃんと鳴らすには、じつはこんなにもいろいろ調整が必要だった・・・」

そのことを、おしえてくれます。

撮影動画を見ていただく前に、土田調律師からのコメントです。


  Clear Sound Tsuchida 土田

(神奈川県厚木市)

クリアサウンドの土田です。

今回訪問したのは、筑波大学のピアノ愛好会です。
<筑波大学ピアノ愛好会HP: https://www.stb.tsukuba.ac.jp/~piano/ >

グランドピアノは、『ヤマハC5』

若い学生さんたちを前に、ピアノレスキューに挑んでまいりました。
動画をご覧いただく前に、今回ほどこした作業のポイントをご紹介いたします。

・若き学生の皆さんに「ピアノは手の入れ方次第でこんなに変わる」というのを目の前で体験していただき、これからのピアノライフの参考にしていただきたいと思いました。もちろん動画を見ていただく方々にもです。

・整調では、グランドアクションの性能をフルに引き出し、反応の良いしかも弾きやすいタッチを作りました。

・調律では、ただ正しい音に合わせるだけではなく、音の輪郭と抜けの良い豊かな響きの音をめざしました。

・整音ですが、もともとハンマー交換はしてあるものの、ほとんど未整音のカチカチ状態でした。ですので、今回はハンマーにかなり針を刺して、より音楽的で表情豊かな音が出るようにしました。



「自分のピアノは、まぁこんなものだ」と、多くのピアノ愛好家が思いこんでおられることがほとんどだと、日頃から感じています。

調律だけやってればいいのではなく、「整調、調律、整音すべてが上手く全体調整されたときに、ピアノは最高のパフォーマンスを発揮する」ということが、少しでも映像からお伝えできれば幸いです。

現場で活躍されている調律師の皆さんには、更なる技術の向上と豊かな感性を磨いていただきたい(自分も含めて)!少しでも刺激になればとの思いです。

少し長くなりましたが、それでは動画をご覧ください。


神奈川県厚木市 『Clear Sound Tsuchida』 土田