もし調律師が自分の子供にピアノ学習させるなら環境、教育はどうする?

YAMAHA piano
  • 自分の子供用に、どんなピアノをどんな部屋に置きたいですか? また、ピアノを習わせるなら、どんな先生にどういう指導を受けたいですか?

今回はこういった質問を、ピアノ調律師さんにぶつけてみました。

もし調律師が自分の子供にピアノ学習させるなら環境、教育はどうする?

調律師さんからの回答をご覧ください。


コードネーム奏法を教えている先生に習わせます

ぴあの屋ドットコム 石山雅雄

ぴあの屋ドットコム 石山雅雄
(京都府京都市伏見区深草谷口町)
 石山さん

コードネーム奏法を教えている先生に習わせます。

長く調律師をやっていてお客様と話していてわかったことは、ピアノを辞めたら一切ピアノを弾かなくなった。そしてピアノを弾かなくなった人は、ピアノの調律もやめてしまう人が多いということ。

しかし、ピアノのコードネーム奏法をマスターした人は、どんな曲でもコードさえ見れば即興でピアノを楽しむことができるので、ピアノが一生の趣味となっていくのです。

クラシックの基礎を学ぶことは大切ですが、普段の練習で人気なのは、今流行っている曲。子供たちは、ポピュラー音楽も大好きなのです。

好きな曲の時にはしっかりと練習していきますが、そうでない曲は家での練習もさぼりがちになります。そうしてだんだんとピアノから遠ざかり、そしてやめてしまうのです。

私たち調律師にとって、ピアノ人口が減ることが死活問題になります。

ピアノを長く楽しんでいただくこと、そのためには調律師がコードネーム奏法というのがあることを、伝えることが大切なのではないかと思っています。


子供の適正を把握し、自然に仕向けるのが理想かも

Music TAKANO

Music TAKANO
(茨城県水戸市六反田町)
 阿久津さん

自分の娘の経験も含め回答しますが、娘が3才の時に、YAMAHAの体験教室に行き、体験させたのですが、着ぐるみのプップルちゃんに恐れをなして二度と行かなくなりましたですm(_ _)m

その後、個人の調律でお世話になってる先生にレッスンお願いするも、飽きてしまい続かなく、一ヶ月でやめざるをえませんでした。

人伝に、ピアノを弾ける調律師は自分の手では教えるべきではないと教えられていたので励行したつもりだったのですが、時々教えようとしたことが裏目に出てしまったようでありますm(_ _)m

思うに娘のピアノにたいする適性が無かったのかも知れませんね。

理想を言えば、子供の適正を把握してから、本人に強制ではなく自然に仕向けるのが理想かも知れませんね。

現実的には、適正を見極めるのは他人でも非常に難しくまして実子となると感情が先に立つので難しいですね。

第三者に最初からお願いして、他人のふりをしながらレッスンさせるのが理想ですね。

以上、乱筆失礼しました。


子自身がピアノや音楽をしてみたいというリアクションがあってから

おはなピアノ調律 安岡愛美

おはなピアノ調律 安岡愛美
(東京都町田市)
 安岡さん

現在、9ヶ月の息子の子育てをしながら調律も回っています。

夫がリビングにあるピアノを良く鳴らしているせいか、息子は、今ピアノの音が鳴ることが楽しくてピアノのイスにバンボを乗せて座らせてあげるとバンバンと鍵盤を弾いて(叩いて?)楽しそうにニコニコしています。

弾かせてあげないと泣きます。

このまま、純粋にピアノが楽しいものと思って育ってくれないかなあ、なんて親バカな事を思いながら日々楽しんでいます。

さて、もし私が自分の子どもにピアノを習わせるのであれば、まずは子自身がピアノや音楽をしてみたいというリアクションがあってからだと思います。

物心つくかつかないかで習わせる事はもちろん賛否あると思いますし、どちらが正解とう事はないかと思います。

ただ、好きだけでは上達しないとは良く言われるものの、好きでなければ余計に上達しないと私は考えています。なので、先生と子との相性を1番に考えます。

ピアノを習わせると言う事だけにとらわれず、先生とのコミュニケーションを大切にして欲しいと考えています。

私自身、調律師と言う職業に就いているものの、習い事としてのピアノは中1まででした。

今となってはもう少し習っておけばとは思うものの、嫌で嫌で辞めたわけではないので、今でも自分の身につけた範囲で楽しく弾いていますしね。

反抗期の時期で家ではなかなか話さない事も先生には何でも話していたり(^^)

親の立場になってから思えば、そう言う安心感もあるかなあと思ったり笑

もちろん、成長していく段階でそれで食べて行くと思う子であれば自分からどんどん練習するでしょうし、趣味で弾いてゆくというのも良いと思います。

お客様で、5歳から30年同じ先生に習って~なんて聞くと、嬉しくなります。

ピアノと先生と好きが合わさった結果だと思うから。

嫌いになって辞めてしまうのが1番もったいないと思うので、家では好きな時に好きなだけ弾ける環境と音作りと興味(コンサートへ行くとか)を親子で共有できればと思います。


ピアノは、湿気の篭らない部屋で、エアコンの風が直撃しない配置

谷口 歩美

谷口 歩美
(鹿児島県鹿児島市)
 谷口さん

  • どんな環境にピアノを置きたいか
    ①湿気の篭らない部屋で、②エアコンの風が直撃しない配置。

公共機関のピアノを定期訪問で何度かさせていただいた経験がありますが、個室のピアノの真上にエアコンがあり風は直撃、温度は夏冬逆転の室温……。

使用頻度が高いので半年ごとに調律整調しているのに、大きくズレが生じます。なので私の中では①②は気を付けたいところです。

※直射日光も日焼けしたり、下手すると接着剥がれが起きるのでそこも気を付けたいです。

  • どんなお教室に通わせたいか
    私はとにかく音楽の楽しさを教えてくださる先生にお願いしたいです! ピアノの演奏は勿論ですが、楽譜の書き方やオススメの楽曲など、教えていただければ視野も広がり楽しいと思います。

お客様にお話を聞いて「良いな~!素敵!」と思ったので将来子供ができたら親子連打をする事に憧れてます((・∀・)人(・∀・))


「習い始めだから」こそ正しい音程「まだ幼いから」こそ素直に吸収

まめたろうピアノ調律

まめたろうピアノ調律
(北海道岩見沢市)
 石川さん

私だったら正しい音感を持って欲しいので、調律されていないピアノ、特に半音近く音程が下がっているピアノでは絶対練習させたくないです。

「そりゃそうでしょ!」と思われるかもしれませんが、意外と現実は違います。実際に色々なピアノを見ていく中で、音階が正しく作れていないピアノの状態で長年練習しているお子さんは多いと感じました。

「習い始めだから」
「まだ幼いから」

と言った理由で、音程のズレを気にされない声を時々耳にします。ですが、私個人的な考えでは、まったく逆です!!

「習い始めだから」こそ、正しい音程を学ぶべき!
「まだ幼いから」こそ、聴いた音は素直に吸収してしまいます。正しい音程でも、狂っている音程でも!

あとは、グランドピアノを触る機会を増やしてあげたいですね。

小さい頃電子ピアノを使っていた時期があったのですが、その後大きくなってからピアノの先生に、そのことが原因で他の人と比べて指の力が弱い、と指摘されたことがありました……。

では、アップライトピアノでも良いのではないか、ということになりますが、たしかに電子ピアノよりははるかに良いです。

ただ、アップライト、グランドの構造をそれぞれ知ると、仕組みがまったく違うことに気づきました。仕組みが違うということは、それぞれの弾き方が違うということだと思います。

感覚的なもので、うまく文章にできませんが同じ曲でも、アップライトで弾く時と、グランドで弾く時とでは感覚が違う、という経験をしたことがある人はいると思います。

そうは言っても、グランドピアノは高価ですしスペースも必要ですから、私は学校の音楽室のピアノをよく借りて練習した記憶があります。

家と比べて教室は広いですし、1人コンサートの気分で気持ち良く弾いていたことを思い出しました♪


音楽って、読んで字のごとく「音を楽しむ」ということ

ピアノ調律さん 談

生活環境・時間帯の大きな変化(塾・様々な習い事)で、子どもたちを取り巻く状況は激変しております。

習い事ベスト5に入っていたピアノのレッスンも今やその位置がどこまで下がっていくのか、少子化の影響だけではなく、音楽教室に対する子供の需要が減っていることは否定できません。

ブームとしてのピアノ時代はとっくに終わりを告げ、今やその当時に売りつけられた? 黒い、大きい、重いピアノは邪魔物扱い。

メイドインジャパンの需要が高まり、買い取り業者だけがその恩恵を受ける状況となった。つまり、この国にはピアノは文化として定着しなかった、ということになったわけです。

なんか、すごい否定的、救いようのない述べ方から始まってしまいましたが、これからのピアノ業界の在り方をこういった現実から目をそらして語ることはできない。つまり、アコースティックピアノはもはや「売れない」のである。

調律を生業としている者の立場からですと、音響面、タッチ感などから、今まで電子ピアノやサイレント装置を否定してきました。

特に子供さんが使用するものとしては、ふさわしくない物の代表みたいな言い方もしてきました。大方のピアノの先生方も同じであったと思います。

ところが、最初に述べた通り、様々な環境の変化にピアノがついていけなくなった。年々右肩下がりの販売台数をただ傍観する。自動演奏、サイレント、アンサンブルなど色々な装置を開発したものの、結果、物珍しさ的一時しのぎにしかならなかった。

「品を変え」ではなく文化としての在り方の新しい提案こそが必要であったわけで、その部分を業界の関係者が(メーカーにして然り、指導者、調律師も含めて)見落としてしまった。従って、どうやってピアノを売るのかではなく、どうやって音楽をピアノを、文化として育てるのかということを再考しなければいけないのである。

  • 「音楽の役割、本当の楽しさ」を伝えられない実力のない講師。
  • 「興味を持たせ、良い楽器の必要性」をしっかりアピールできない調律師。
  • 「ユーザーが求めている楽器の在り方」が分からないメーカー。

充分に反省をし、三者が一体となって、これからの日本の音楽の在り方を、ピアノの存在価値を模索していく必要性を強く感じます。

何が何でもアコースティックがいいんだ! ではない。電子でもサイレントでも、あるいは簡単なキーボードだっていいんです。

夜遅く、周りに気兼ねしてそれでも普通のピアノ!じゃなくっていいんです。本物のピアノの経験があればいいんです。コンビニの寿司しか食べられなくても、一流の寿司の味をしっていればいいんです。

音楽って、読んで字のごとく「音を楽しむ」ということなんです。楽しみ方はみんな違う、違っていいんです。少なくとも、業界関係者の認識が変わっていかなければ、文化は育たない!


家族がピアノの音楽を好きという人的環境は重要

ピアノ調律さん 談

  • ピアノ本体について
    当然、良く調整された良いピアノが当然ですが、誤解を恐れずに言ってしまえば軽いタッチでピアニッシモが出せることが必要のような気がします。タッチの重いピアノに練れてしまうと荒い演奏しか出来なくなりかねないとおもいます。
  • 設置環境
    子供がまだ小学校低学年以下であれば、お母さんの目が届き、子供の演奏を聴いて出来る限り良い所を見つけほめてあげられる場所。
    高学年であれば静かな環境で、一人になれなおかつ広い部屋で響きが多いのが理想ですね。 時計の音や、水槽のポンプの音などは出来るだけ無いほうがよいですね。 そしてピアノの音楽が手軽に何時も聴ける簡単なオーディオ環境がほしいところです。
  • 人的環境
    家族がピアノの音楽を好きという人的環境は重要だと思います。 先生も色々な音楽を紹介してくれる方が理想。
  • ピアノ講師
    ピアノで音遊びが出来る先生が理想ですね、自分の師匠から受けたレッスンを同じように繰り返す先生(場合によっては必要)が多いと思いますが、それぞれの子供にあった教え方を考えてくれる方が良いと思います。

「指を鍛えたいのでタッチを重くしてください」は間違い

ノーブルピアノサービス

ノーブルピアノサービス
(千葉県市原市)
 伊東さん

ピアノは音階はその88本の鍵盤にて区切り演奏する楽器、どのお子さんもドはドの音、ラはラの音と信じて弾かれています。

しかし、実際にその音が本来の周波数より高かったり低かったりして誤差があると、そのまま狂った音を覚え絶対音感が間違えて覚えることななりますね。

先々レッスンなどで聴音などの時にこんなはずではなかった……、などという事も起こり得てしまいます。

それとコンクールなどに向けて懸命に練習されている方から多くお話が出ます事があります。

それは……「指を鍛えたいのでタッチを重くしてくださいとか、弾きにくくしてください」などというお話です。

これは間違いです! ピアノはそのハンマーが弦を叩くまでは機械製品やはりスムーズに動き、音楽表現上操作しやすいピアノがとてもいい訳です。

常にスムーズに動き、ピアニシモからフォルテシモまで音楽表現しやすいピアノ造りを、この「ピアノ調律net」の登録技術者の方にご相談されてみられると、先々楽しいピアノライフを過ごす事が出来るのでないでしょうか?


一番は良い先生を探し、家庭では親がピアノを楽しむ事

YAMAHA piano

ピアノ調律さん 談

まず、一番は良い先生を探します。ピアノが上手くなるかならないかは、先生100%だと思ってます。家庭では親がピアノを楽しむ事だとおもってます


弾くことが好きな子はどんどん上達します

ピアノ調律さん 談

ピアノを置く環境として、小さい頃は家族で過ごす時間が多いところに置いて、何時でも聴いてあげられる環境が良いと思います。

中学生あたりの年齢になれば、自分の勉強部屋でも良いと思います。

鍵盤蓋は開けっ放しで譜面台に楽譜を広げた状態にあった方がいいと思います。その方が練習をします。蓋が閉じてると中々練習をしません。楽譜を出すのがおっくうになります。

上達するには音楽を好きになる事です。弾くことが好きな子はどんどん上達します。


リビングに近く、いつでも楽器に行きやすい位置にピアノを設置

ピアノ調律さん 談

どんな環境でどう教育しますか?というご質問ですね。

子供の年齢にもよるのでしょうが、理想的にはグランドピアノで適度に響きのある部屋で、周りに迷惑が掛からない部屋で弾かせたいですが、なかなか現実にはそうはいきませんね。

そこで実際にはリビングに近く、いつでも楽器に向かっていきやすい位置にピアノなどを設置するのではないでしょうか。

普段から調律のお客さまにもよくお話させていただくのですが、「楽器は使ってナンボです!」使わない楽器ほどかわいそうなものはないのでよく使う位置に置くのも一つの考え方だと思います。

教育的には、やはりピアノの先生のご指導にお任せするようになると思います。

指導方針など昔習った私たちの時代よりもかなりの変化があることを感じています。一番は音楽の楽しさを伝えていただける先生というのが良いのではないかと思っています。


一番の優先順位は「先生との相性」です

ピアノ調律さん 談

ピアノのレッスンを辞めた人の大半が、「やっておけば良かった」です。どうすればいいかなと思ってまとめたものを文章にしました。

お客様には、説明をして納得してもらって20年以上実践してきました。以下が、基本的に考えていることです。

1.ピアノを習わせる

これは情操教育です。大人になった時、豊かな心の持ち主になるようにするもです。だから、「大人の心を持つまで習う」がいいでしょう。ピアノを習わなくても生きていけます。

しかし、音楽があることで豊かな心を持った人間になります。子供のうちから豊かな大人の心を持っていたら変でしょう。親の興味や好奇心で習わされるだけなら、子供はいずれピアノレッスンを辞めるでしょう。

なにせ、目の前のことに翻弄されるのが子供です。一番重要なのは、親が豊かな心を育てるために10年間は続けさせるを決意します。(多分、10年くらいで、少し大人の心が分かる年齢になっているでしょう)

2.母親の決断

マイナスばかり言うお母さんでは、長続きは難しいでしょう。よくあるのが、「そんなに嫌なら辞めなさい」これでは、いずれ辞めるでしょう。上手くいかない時こそ、どうしたら続くのか考えましょう。怒るだけでは、いずれ辞める方向へ追い込んでいます。

ピアノはお母さんの目の届くところで練習させましょう。子供は、見ていて欲しいものです。認めて貰いたいものです。声をかけましょう。「惜しかったね~」「もう一度弾いてみよう」「今のは良かったね~」「もうちょっと○○だと、もっといよ」などの言葉を使いましょう。

学校の宿題を、自分の部屋でするお子さんは、どれくらいいるのでしょうね。多分、たいがいはお母さんのいる台所の近くだったりリビングだったりです。

3.ピアノの先生との相性

上手な先生。評判の良い先生。と色々感がえがちですが、一番の優先順位は「先生との相性」です。多くは、近くの先生を選びがちですが、先生が好きなら雨が降っても、少々嫌なことがあっても、先生の家には行くでしょう。

それから、親が自分の子供を教えられないのは師弟関係にならないからです。人の言葉を素直に聴けるのは、大好きな人や尊敬している人の言葉です。

相性の合う先生と探すために、最大の努力をしましょう。レッスンの見学に行きましょう。先生と面談しましょう。勉強の得意科目は、大好きな先生だったことが原因な人も多いでしょう。

4.本物のピアノがある

習い始めの何年かは電子ピアノでも良いのでしょうが、電子楽器は、基本的に電気のONとOFFしかありません。

「スイッチが入れば音が出る」これは運指の練習だけなら構いませんが、気持ちを乗せて弾くには不向きです。何故なら、弾く人が変われば同じピアノでも全然違う音色になるからです。

電気のONとOFFだけでは、音色の変化には対応しないからです。中古ピアノでもいいですから、本物のピアノを買いましょう。

長々と書きましたが、お役に立てるものかどうかも分かりませんし、意図したところと違うものになっているかもしれません。


自動演奏でいつでも生の音でうまい演奏が聴けたことが大きい

ピアノ調律さん 談

私は息子が一人おり、実際にピアノを習っております。

最初はおもちゃのキーボードで子供番組の歌などを私がひいてあげていたら、大変喜んで、自分で色んな曲を弾くようになりました。

小学校に上がった頃にピアノを買いましたが、自動演奏機能のついたヤマハのサイレントアンサンブルピアノをリビングに置いています。

有名ピアニストの素晴らしい演奏をリアルに再現されるので、どんな演奏がイケてる演奏なのか、良い耳とセンスが養われたと思っています。それに暇な時には家族でご飯を食べながら演奏を鑑賞したり、休日にはお茶を飲みながら西村由紀江さんやリチャードクレイダーマンさんの心地よい演奏を聴いてリラックスした時間を過ごしています。

そのせいかわかりませんが、とてもピアノが大好きで、コンクールなどでも毎回賞をいただき、学校では音楽の先生から毎回伴奏の依頼をいただいたりと、充実した音楽ライフを送っております。

先生は小学校低学年の頃からずっとお世話になっていますが、大変厳しい先生ながら、ご自身でも演奏活動を行っておられる方で、音楽に対する真摯な姿勢から大変尊敬できる先生です。求めれば応えて下さるという信頼が師弟関係には大切なのだと思います。

息子は特に音楽の道をめざしているわけではなく、あくまでも趣味としてやっていますが、それでもピアノの講師グレードを高2のときにとらせていただき、ここまでできればもう本人にとってはピアノは人生の大切な友だちと呼べるまでになっていると思います。

ここまで上達したのは良い先生との出会いはもちろんですが、自動演奏でいつでも生の音でうまい演奏が聴けたことが大きいかと思います。コンサートも時々は聴きに行っていましたが、毎日というわけにはいきませんから……。

それと家族皆がピアノ好きというのも大きいかと思います。一緒に録画した音楽番組を見て感想を言い合ったりしているので、彼の練習には口出しはしませんが、見守っています。子供の頃から習わせるというよりかは、自然と興味をもつような環境と楽しむ環境があれば、心が育つと思います。


現在楽器店の音楽マネージャーとして活動しています

ピアノ調律さん 談

ピアノを習わせる親の心得

自分の子供に物事を教える事は何事においても親の感情が影響する物です。特に成果を求め期待することが関係する場合特にそのように感じるものです。

期待しないで習わせることは無理でも子供の興味を、音楽、楽器、ピアノに向けることが段階の初めと思います。

親の強い願い感情より子供の気持ちを音楽に又ピアノが興味の対象と変化させる事から初め、直接的な成果は後で付いてくる物と考える事です。その点を指導者である先生と初めから密に話し合う事も大切かと思います。

ピアノの先生も責任感から子供の能力、気持ちを超え親の期待に応えたいと、ピアノ教師になった自分が教えられた練習方法を誠実にそのまま伝えようとするかもしれません。親と先生のコミニュケーションが必要です。

親としての経験

実際我が子(長男)について小学校時代ピアノの練習の予定されている日は時間に帰ってこず逃げ回っていました。それで自宅レッスンに替えてもらい遅く帰ってきても逃げられない様先生に待ってもらいました。

結果本人も事態を受け入れ仕方なく続けるようになり、中学時代にはピアノが弾けることが周りの友達に注目され自信となりました。その後音楽大学のピアノ科、そして現在楽器店の音楽マネージャーとして活動しています。

ピアノを習わせる基本的な目標

基本的に現在のピアノレッスンが将来の生活の糧では無く楽しみの域で在るとしても自分自身の存在を示す手段となれるよう続ける事(継続は力なり)が大切だと思います。振り返ってみて努力の結果に喜びと満足を得られる物だと思います。

ピアノを習わせる環境

昔と違い今の時代ほとんどの家庭にピアノが普及してきましたが、それでも、統計的に東大生の殆どがピアノのレッスンの経験が在ると言う事、これは経済的な必要がそれなりに満たされる必要があると言うことを物語ります。

それゆえピアノ専用の防音室、グランドピアノ完全に管理された空調の整った部屋などと贅を尽くした環境もありますが羨ましいと思います。


ヤマハのアビテックスが良いです

ピアノ調律さん 談

ヤマハのグランドピアノを使わせます。一番すぐれていると思いますので。六畳くらいの広さで防音の部屋に置いて、いつでも弾けるようにしておくのがいいでしょう。

ヤマハのアビテックスが良いです。反響音が耳に優しく疲れにくいです。先生については音大に何人も合格させているような実績と経験のある方にお願いしたいです。

せっかく習うのですから、一流の先生についた方が時間もお金も無駄になりません。中途半端に習うのは意味がないと思います。


ピアノにとって一番大事なことは、温度と湿度を常に一定に保つこと

ピアノ調律さん 談

先ず、ピアノを置く部屋の環境としましては、防音室で、外部からは内部の音は聞こえず、室内の残響が長すぎず、短かすぎず、できれば可変であれば理想です。ある程度の広さがあり、残響が可変であればなお理想です。

それとピアノにとって一番大事なことは、温度と湿度を常に一定に保つことができる空調です。

この恒温恒湿の条件が整っていれば、調律、整調、整音は一度施せばかなり長持ちするはずです。もし、持たないとすれば、技術者の腕か、使用の度合いが絶対的に多いかで、空調はピアノにとって非常に重要な条件となります。

次にUPかGPかになりますが、理想ですので、GPを置きます。弦長から構成される倍音から選べば、小さなGPよりは大きなGPを置きます。それとタッチや響きに関してはUPはGPに勝てません。そういう構造になっていますので。

以上が環境です。

教育につきましては、自分自身の経験から、幼い頃から無理に押し付けず、本人が自ら楽しんで練習できるように指導することが、長続きの秘訣と思われます。音楽は楽しみましょう。

やめたらその時点で終わりますが、続けていれば後から可能性がついてきます。継続は力となるでしょう。


ずばり良い音のピアノで練習させたいです

ピアノの森・調律工房

ピアノの森・調律工房
(埼玉県さいたま市浦和区)
 森さん

自分の子供にはどのようにピアノを習わせたいか。ずばり良い音のピアノで練習させたいです。

そのことで感性を養えるからです。キンキンした音やモコモコした音では絶対に弾かせたくないですね。ピアノを最大限にチューンナップして魅力のあるピアノで弾かせたいですね。

あと、ピアノの選定にも気をつかいたいところです。。私の好みからいうと、昔のピアノほど木の材質がいいので、できればこのようなピアノを子供には弾かせたいですね。

昔のピアノなので故障は多いかもしれませんが、いつでも直せますし、しかも値段も安い(笑)

あと、もしできれば平均律以外の純正な音律も経験させたいですね。(「羊と鋼の森」の小説でもこの純正な音律のシーンが出てきますね)

そして、できれば演奏テクニックだけでなく音についてもこだわりのある先生に習わせたいですね。音の良いピアノほど弾きやすいのでテクニックも伸ばし易くなるはずです。音の悪い弾きにくいピアノで演奏テクニックに伸び悩む子供の姿は見たくありませんね。

良い先生、良いピアノ、良い調律師、これらが一緒になって子供の能力を伸ばしていけたらと思います。