調律の料金は、ふつう、どれくらいかかるの?

ここでは、一般家庭にあるグランドピアノとアップライトピアノ(縦型ピアノ)の調律料金について、解説します

一般家庭のグランドピアノであれば、1万5千円前後。アップライトピアノ(縦型)であれば、1万2千円前後がふつうです。

それぞれ、ピアノ1台ごとに発生する料金で、前回の調律から1年以内の料金です。

調律師の多くは、ピアノメーカー、楽器販売店に属しているか、または自営で調律事務所を開業しています。

一般的に、大手ピアノメーカー直営楽器店の調律がいちばん高く、その次が一般の楽器販売店、そして自営の調律事務所という順に安くなります。

ただし、あくまで一般的なお話。もちろん業者によって違いはあります。

なお、インターネットでは、上記の相場よりも1割程度安い価格が、現在の相場(市場価格)になっています。


その他、料金に関して

ピアノ調律の料金

長年調律をしてない場合、清掃、部品の経年劣化による修理交換などにより、作業時間のロスと部品代金、技術料が発生するため、別途料金がかかってくるのがふつうです。

ピアノも車と同様、たくさんの部品からできています。車に車検があるのと同様、長年手入れをしていなかったピアノの場合も、それなりのまとまった代金が発生します。(ピアノの種類、メーカー、使用頻度、置かれた環境にもよりますが、2万~10万円程度)

ただし、車検では人の生命を守るという安全基準がありますが、ピアノにはそれがありません。したがって、どこまでピアノを直すかは、ユーザー自身の判断に委ねられます。そのときにユーザーが判断しやすいよう、調律師はそのピアノの状態や修理方法、料金について、できるだけ正確に詳しく説明する義務があると《ピアノ調律.net》では考えます。

調律を行う際に、音色を整える「整音」や、修理を依頼する場合、調律料金とは別途料金が発生するのがふつうです。ご自分のピアノについて、予め問題がわかっている場合には、事前に調律師に見積もりをしてもらい、おおよその料金を確認しておくとよいでしょう。

調律以外の費用として、別途、出張費を請求される場合もあります。特に、遠方から調律師を依頼する場合には、出張費がいくらかかるのか、確認をとったほうがよいでしょう。

コンサートホールなどのコンサート・グランドピアノを調律する場合は、割高になり、2万円前後が相場となっています。