ピアノのお手入れ方法 ~ 基本 ~

ちょっとしたお手入れで、ピアノをずっと美しく保つことができます。また、ちょっとした環境への配慮で、ピアノの寿命をグッと伸ばすこともできます。ここでは、その基本についてお伝えします。


ピアノのお手入れ方法 ~ 基本 ~






基本は4つ

ピアノは、ちょっとしたお手入れをしてあげることで、とても長く良い音を奏でてくれます。ピアノを観葉植物のような生き物と同じように大切に扱ってあげることが、お手入れのコツです。

そうは言っても、おおげさである必要はありません。基本は、以下の4つの点です。順番に見ていきましょう。





拭く、磨く


ほこりや汚れは、ほうっておかず、気づいたらきれいにしてあげましょう。表面のほこりは、やわらかい布などで、軽く拭き取ってあげます。乾拭きが基本です。

ピアノ用のワックスもあります。しかし、ブラックでも艶ありか艶なしか、あるいは木目調なのかによって、使用するワックスが異なります。使用する際は、塗装面に合ったものかどうかよく確かめてから使用します。

市販の磨き剤のようなものは、ピアノの塗装面にふさわしいかどうかわかりません。安易に使用すると、美しい鏡面を曇らせることになりかねません。使用は避けたほうが無難でしょう。




ピアノの環境

ピアノが喜ぶ環境があります。温度は、だいたい15℃~25℃。湿度は40%~70%です。湿気が多すぎると、内部の金属部分にサビがでるなど悪い影響がでます。そうなると、音がこもりがちになったり、鍵盤が落ちたまま正常にもどらなくなることがあります。また逆に、乾燥しすぎも良くありません。木に影響がでて、割れるような音がでたり、弾き心地が悪くなったりします。

これらを防ぐために、雨が多く、湿度の高い時期は除湿機を使うとよいでしょう。晴れた日は、窓を開けて風通しを良くしてあげます。乾燥しすぎの場合は、お湯を少し沸かしたり、加湿器なども利用してみます。





ピアノの調律

ピアノの弦は、とても強い力で張られています。そのため、弾くほどに音に狂いがでてきます。そこで、きれいな音に整えるため、調律が必要になります。弾く時間と回数が多ければそれだけ狂いも生じやすいのですが、仮に弾かなかったとしても、上記したようにピアノにとって好ましくない環境におくと、弦が緩んできて音が乱れていきます。目安ですが、一年に一回ほどは、調律をしてあげるとよいでしょう。

また、調律の際、ピアノ調律師にピアノ全体をチェックしてもらうことで、早期にピアノの不具合を発見してもらうことができます。そうすれば、環境なども含めて、どのようにお手入れの改善をすれば状態がよくなるか、きちんとおしえてくれます。





その他、地震の備えなど


地震に対しても、備えが必要です。

アップライトピアノは、壁から10cm程度離して置きます。アップライトピアノの重心は、後ろにあります。そのため壁にピッタリつけると、揺れの反動で前に倒れやすくなります。それから、ふすまや障子の後ろには置かないようにします。この場合は、後ろに倒れやすくなるからです。

器具による対策もできます。インシュレーター・タイプで耐震用のものがあります。ただし、サイズが大きくなっている、裏全面にすべり止めのゴムがついている、輪がはいる溝が深くなっているなどの点で、ふつうのインシュレーターとは異なっています。

その他、水の入った花瓶などをピアノの上に置くのはやめましょう。もし水がこぼれたら、高額な修理代金がかかってしまいます。また、硬い鉄製のものやガラス製品をあまりに上に置きすぎると共鳴してしまい、変な雑音を生み出すことがあります。

 


ピアノ調律.net 編集部








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