もしも地震でピアノが倒れたら。アップライトピアノの耐震対策まとめ

あなたのアップライト、地震・防振対策はだいじょうぶでしょうか?アップライトピアノの地震・耐震対策を、わかりやすくまとめてみました。


もしも地震でピアノが倒れたら・・・。


アップライトピアノの地震・耐震対策まとめ






アップライトの地震・防振対策は、だいじょうぶ?



あなたのアップライト、地震・防振対策はだいじょうぶでしょうか?過去に起こった日本の地震で最大震度7の時には、70%以上の家庭のピアノが移動したり、倒れてなんらかの被害を受けたといった報告がされています。

ここで、アップライトの地震・耐震対策について、基本をまとめてあります。いったいどんなものがあるのか、一度確認なさってみてください。











置き方の注意


壁から10cm程度離す

ピアノの重心は、後ろにあります。そのため壁にピッタリつけると、揺れの反動で前に倒れやすくなります。

ふすまや障子の後ろには置かない

この場合は、後ろに倒れやすくなります。







器具による対策

インシュレーター・タイプ

インシュレーター・タイプで耐震用のものがあります。ただし、以下の点でふつうのインシュレーターとは違っています。

・サイズが大きくなっている
・裏全面にすべり止めのゴムがついている
・輪がはいる溝が深くなっている

中には、ベルトで輪をインシュレーターに固定するものもあります。





ソリ・タイプ


前輪と後輪を長方形の板に載せるようなソリ・タイプのものもあります。以下のような機能をもつものもが、ピアノメーカーから推奨されています。

・前輪に金具がついており、ピアノの動きを止める
・大きな揺れの際、後輪のアクリル板が割れてキャスターが沈み、ピアノの重心がより後ろになることで、後方の壁にぶつかり、動きを止める(前の転倒を防ぐ)




心がけ

器具を備え付ければ、完全に安全になるかといえば、そうとは限りません。ピアノの設置場所や、建物自体の丈夫さによって、器具の耐震性能にも違いがでてきます。また、安全面からは、そもそも以下のような点にも注意しておく必要があります。

・ ピアノの前で眠ることは避ける
・ ピアノの上にモノを置かない
・ ピアノの側に、ガラスなどの割れやすいモノを置かない。


ピアノは、美しい音を奏でる魔法の箱ですが、時には人を襲う恐ろしい凶器にもなります。安全面でも、しっかり検討しておきたいものです。以上、アップライトピアノの地震・耐震対策まとめでした。

 


ピアノ調律.net 編集部









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