Q：　Q&A: アップライトピアノに防湿器ダンプチェイサーを取り付けた時の効果は？

　アップライトピアノを高い湿度状態から守るため、除湿器だけでなく、ダンプチェイサーという除湿器具を取り付けるのも選択肢の1つです。そこで、このダンプチェイサーがどれほど効果があるのかを調律師さんの長年の経験からおしえてください。今回は、アップライトに限定してお答えいただければと思います。

ピアノ調律..netからの質問

A：調律師さんの回答

結論から申しますと、かなり効果はあると思います。
乾燥剤だと最初のうちは効果がありますが、持続性はないため、湿度が高い場所だと中に湿気が溜まりやすいので、乾燥剤で駄目なら
最終手段として、切札になると思います。
しかし、これを使うまでに、部屋の換気やビアノにオールカバーをかけたままにしないなどの注意が必要だと思います。

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お答えしますね、そもそも狭いリビングに無理矢理搬入したアップライトのアクション環境に、長きにわたる湿気と放置によるネジの緩みと虫の媒介には閉口しますが、ダンプチェイサーの挿入により、アクションとハンマーの乾燥で劇的に良くなります。
問題は三年から五年後に加乾燥の体を様子ので、定期的に
調律師にみてもらい、乾燥をやめる時期を聞くのも必要ですね。
サーモスタット付きの豪華版もあるので、それなら安心です。
特にKAWAIのBLシリーズには必須ツールですね。
山を背負ってる山間部であったり、風呂場や日陰の部屋にあるKAWAIのピアノにはかなり効果的です。
弾かなくなったら放置により、アクションビスが緩むので
定期的に調整は必須事項です。

MusicTAKANO

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ダンプチェイサーですが、あくまでも湿気の症状からピアノを守る装置です。湿気で症状が出てから直す装置ではありませんが、軽い症状でしたら確実に直ります。乾燥剤と比べると大きな効果があります。冬場はこれを稼働させると乾燥し過ぎてしまうので問題ですが、今は湿度を感知する調節器がついているので大丈夫です。装置をつけた直後はピアノ内部の環境が変るので、音が安定しない期間がありますが、落ち着けばその状態で安定させることが出来ます。あるお客様は、ダンプチェイサー以上に完全に湿度を一定に保つ装置を自ら取り付けたかたがおりましたが、音は本当に安定していました。このことからも湿度の変化がいかにピアノの音に影響を及ぼすかわかります。
値段的には２万円くらいしてある程度高額ですが、乾燥剤を毎年何千円かかけて交換することを考えれば、何年かすれば元はとれる計算になりますね。

ピアノの森・調律工房
森　一夫

 

ピアノ調律.net 編集部

 

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